「Kの告白」

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SL小説「Kの告白」008:他人を傷つける自分への快感

他人を傷つけることにではなく他人をあえて傷つけている自分に快感を覚えることがある。自ら自分にとって不利不利益なことをすることへの快感である。これは自分をいじめることへの快感なのか、自分がいじめられていることへの快感なのか…… 相思相愛の罠に...
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SL小説「Kの告白」007:相思相愛の罠

私は物事を論理的に考える方だ。なので相思相愛なのに別れる意味が分からなかった。お互いが好きなのに何故別れることがあるんだろうと。 しかし実は相思相愛の中にこそ罠が潜んでいた。何か物事を共同で成し遂げようとする時、往々にして男女は深い仲になる...
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SL小説「Kの告白」006:百花繚乱

次から次へとアイデアが浮かんできてはそれを実際にやってみた。毎回毎回ダンスホールのイベントは同じ場所なのに施設は違っていたかもしれない。 私生活も充実しており、仲間との関係も良好。イベントも知名度が上がりまさに百花繚乱という感じだった。 そ...
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SL小説「Kの告白」005:順風満帆

それまでの私は帆を下げたままのヨットのように、ただただ波に流されていた。そしてそれを結構楽しんでいて、それで満足していた。 ダンスホールでイベントをやろう!という意志は、私にヨットの帆を上げさせ、仲間が仲間を呼び、強い風となり港へと向かって...
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SL小説「Kの告白」004:わたしは三度自殺した

いやもっとなのかも知れない。バーチャルライフを辞めることは、ワールドでの死を意味する。バーチャルライフでは、他人から辞めさせられることも、自然死も存在しないので、自ら選んだ死のみ存在するのがこのワールドとも言える。 では何故私は死を選んだの...
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小説「Kの告白」003

Akabaにあるアレレカフェになぜ頻繁に行くようになったのだろう?その理由を考えてみると、今の私も昔の私も変わっていないんだと気づく。簡単に言うと、一人でいたいんだけど人とはつながっていたい、だ。 アレレカフェでは、変人でいることを許される...
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小説「Kの告白」002

何かが始まるのは常にワクワクするものだ。それは意識が未来に向かうからかもしれない。未来をこの今に生きることがワクワクさせる。 当時私は何をやっていただろう。バーチャルライフというパラレルなワールドで。 リアルワールドに、「マトリックス」とい...
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小説「Kの告白」001

これは現実世界とよく似たパラレルワールド「バーチャルライフ」で起こった出来事。そう私の名前はkoh。通称K。 バーチャルライフでよく通っていたのが、アレレカフェというオタクっぽいカフェだった。そこで私は黒蝙蝠氏と出会うことになる。 たまたま...