7 Days to Die、生まれて101日目、美しいビジネスビルの屋上で最悪の罠にかかり、九死に一生を得る。生き延びたのは、ただ運が良かったから。

この町はこの世界で一番ゾンビ達のレベルが高いのを知っていた。
別の言葉で言えば一番恐ろしい町がこの町だった。
しかもビルディングの中は最悪だ。
その最悪の中の最悪がビルの屋上だ。

だから今回も用心しながら屋上の探索を始めた。
しかし一度誘う様に屋上を走り回ったが何の反応もない。
おかしいなとは思った。
ビルの屋上にゾンビの大群がいないのはおかしいと思った。
でも見たところゾンビの大群が隠れていそうな場所もないし、第一あたりを走り回って誘っても出て来なければそこにゾンビはいないはずだった。

しかし探索を進めた先、気づいた時にはゾンビの大群とハゲタカの群れに囲まれていた。
マシンガンを乱射するも、ゾンビとハゲタカに攻撃され損傷し、体からは血が噴き出している。
救急セットを適用して止血したいが、まずは安全な場所に逃げる必要があった。
救急セットを適用している時にさらに攻撃を受けたら、それで完全に命は終わりだ。
私は条件反射的にジャンプして逃げた。
だが着地した場所はビルの屋上のフェンスの外だった。
足を踏み外せば屋上からの転落死である。

なんとか転落死は免れた。
フェンスの内側に戻ったがゾンビの大群は攻めてくる。
とにかく逃げた。逃げるしかなかった。
ゾンビのいない場所へ、時間の稼げる場所へ、逃げるしか方法がなかった。
リアル世界の私の心臓がバクバクしている。
どうしようどうしようと焦っている。
もし死んだらまた一からやり直さないと気が済まない。
せっかく集めたアイテムや製作した大量の貫通弾も無駄になってしまう。
食料だって大量に蓄えた。各種資材も大量に集めた。
7日目ごとのゾンビの大襲来だって防げるようになっていた。

いくらか時間が稼げる安全な場所になんとか逃げ込んで、救急セットを適用して輸血をする。
その間もゾンビの大群は攻めてくる。鎮痛剤を飲んで無理矢理生命ゲージを回復させる。
貫通弾を装備したマシンガンでゾンビの大群を撃つ。撃つ。
やがて数体のゾンビの気配のみを残し、静寂がやって来る。
腕の骨が折れている。足も怪我をしている。
マシンガンのリロードに時間がかかる。
速足が悲鳴と共になる。

ゾンビの大群の残党を始末しながらビルの屋上から地上へと戻る。
そしてバイクに乗って自宅兼基地へと戻った。

新しく生まれて一度も死ぬことなく101日目、私はなんとか生き延びた。

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